「旦那としかしていないのにクラミジアになった」という悩みを抱えている人は意外に多いです。
まったく心当たりがないのに、性病に感染しているとなると、不安になってしまいますよね。
自分に心当たりがない場合、「旦那が浮気をしているのでは?」という疑念も出てくるでしょう。
しかし、もし旦那が浮気や不倫をしていなくても安心はできません。
自分が感染している場合、旦那も感染している可能性があります。
放っておくと症状が悪化することもあるため、早めに旦那と話をする必要があるでしょう。
今回は、旦那としか性行為をしていないのに、クラミジアに感染する理由について解説します。
この記事を読めば、心当たりがないクラミジア感染の不安を取り除くことができるでしょう。
旦那としか性行為をしていないのに感染した方の体験談も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
クラミジアとは何か
クラミジアとは、細菌の一種であるクラミジア属の菌によって引き起こされる感染症のこと。
主に性行為によって感染が広がりますが、咳やくしゃみなどの飛沫感染によっても感染することがあります。
クラミジアによる感染症もいくつか種類があります。
- 性器クラミジア感染症 最も多い
- 肺炎クラミジア感染症
- 眼炎クラミジア感染症
特に、性器クラミジア感染症は、女性の場合は無症状であることが多いです。
無自覚であるため、知らぬ間に他の人に移して感染者が増える原因になっています。
治療には、抗生物質を使用する必要があり、早期発見と適切な治療が必要です。
クラミジアに感染するリスクはどれくらい?
近年、クラミジアに感染するリスクが高まっていることを知っていますか?
実は、1回の性行為で感染するリスクは30〜50%にもなると言われています(※1)
クラミジアは、他の性感染症に比べて感染率が高いのが特徴です。
クラミジアに感染するリスクが高まっている
クラミジアは、感染者と1回でも性行為をすると感染する可能性があるため注意が必要です。
特にコンドームをつけない場合の感染率が高く、その感染率は50%にもなります(※1)
女性のほうが感染しやすいと言われることもありますが、基本的に性行為の経験がある方であれば、誰でも感染する恐れがある性感染症です。
クラミジアは、目をこする行為が原因で感染する場合もあります。
感染者の精液や分泌液が付いた手で目をこすると、クラミジア結膜炎になる可能性があるでしょう。
また、最近はディープキスが原因で感染するクラミジアになる方も多いです。
咽頭クラミジアの場合、感染者とディープキスをするだけで感染する可能性があります。
感染者の喉付近にある菌が、舌を絡ませることで口内に移るため、注意が必要です。
「感染者との性行為が原因で感染するもの」というイメージを持っている方が多いですが、それ以外の行為でも感染する可能性があります。
なお、膣挿入を伴う性行為ではなく、オーラルセックスが原因になる場合も多いので注意してください。
旦那としか性行為をしていない女性でも感染する可能性がある理由
「旦那としか性行為をしていないのに感染した」という女性が多くみられます。
この場合の原因として考えられるのは、主につぎのふたつ。
- 過去の相手が感染者だった
- 旦那が浮気や不倫をしている
クラミジアは、感染者の粘膜に触れることで感染するため、プールや銭湯などで感染する可能性は低いです。
クラミジアの潜伏期間は短いと言われていますが、必ずしも自覚症状が現れるとは限りません。
実際、クラミジアに感染していながらも女性の約8割、男性の約5割には自覚症状が出ていません(※1)
旦那と性行為をしていない場合、過去に性行為をした相手から感染し、自覚症状がないまま時間が経過して現在に至った可能性があるでしょう。
自覚症状のない感染者にも感染力があるため、気づかないまま菌を受け取っている場合もあると言えます。
感染していたとしても、症状が出ないまま何年も気づかないケースも多いです。
現在の旦那と付き合う前に性病検査をしていない場合は、過去の相手が原因の場合もあるでしょう。
また、旦那としか性行為をしていないのに感染した場合、旦那が他の相手と性行為をしたという可能性も考えられます。
旦那を疑いたくない方が多いと思いますが、100%ないと言い切るのは難しいです。
旦那の浮気や不倫の可能性はある?
旦那としか性行為をしていないのに感染した場合、「旦那が浮気をしているのでは?」と不安になる方も多いでしょう。
結論からすると、旦那が浮気していると断定することは難しいですが、感染経路が他の相手との性交渉である可能性はあります。
もちろん旦那が過去に付き合っていた相手と性行為をした際に感染し、無症状であった可能性もあります。
しかし、「最近出張を理由に外出する機会が増えた」「ラブホテルのレシートが出てきた」という場合は、旦那が他の相手と性行為をしている可能性も考えられるでしょう。
なお、自分が感染しているということは、旦那も感染している可能性も高いです。
「旦那の浮気が原因かも」と不安な方は、治療を提案するのと合わせて相手の反応を確認するのがおすすめです。
旦那の反応の確かめ方としては、主に以下の2つの方法があります。
- 偶然クラミジアが発覚したことを伝える
- 一緒に治療を受けないかと提案する
それぞれのパターンについて紹介していきます。
偶然クラミジアが発覚したことを伝える場合は、まず「健康診断を受けたら発覚した」「生理痛がひどくて婦人科を受診したら感染が分かった」などと伝えます。
これらを伝えたうえで、「結婚してから旦那としかしていないのに不思議…」と伝えたときの反応を見ましょう。
なぜ妻が感染したのか分からず、心配している様子であれば、旦那が浮気をしている可能性は低いと言えます。
結婚する前に付き合っていた相手から感染し、自覚症状がないまま現在に至っている場合があります。
一方、明らかに焦った様子の場合は、妻以外の人と性行為をした可能性が高いでしょう。
わざと話を逸らしたり、怒り出したりした場合も怪しいです。
不貞行為を行っている可能性があると考えられます。
一緒に治療を受けないかと提案する場合は、「もしかしたら結婚前にどちらかが感染していたかもしれないから、一緒に検査を受けない?」と提案するのがおすすめです。
いきなり不倫していないか問い詰めても、適当な理由で丸め込まれたり、まともに話を聞いてもらえなかったりする場合があります。
そのため、「心配だから一緒に検査を受けよう」と自然な感じで検査を進めてみましょう。
そのときに焦りを見せたり、話の辻褄が合わなかったりする場合は、他の女性と不貞行為をはたらいている可能性があります。
クラミジアに感染した人の体験談
クラミジアに感染した人の体験談を2つ紹介します。
「旦那としか性行為をしたことがないのに感染した」といった悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
旦那が内緒で風俗に通っていた
「旦那以外の人と交渉を持つことは神に誓ってないと言えるのに、クラミジアにかかってしまいました。旦那に聞いても浮気をしていないと言っていますが怪しんでいました。すると、医師が旦那と話したところ、ハネムーンの時に旦那が格安の風俗を利用していたことが分かりました。」
「旦那としか性行為をしていないのになぜ…」と不思議に思い、病院で医師に相談し、旦那にも話を聞いたところ、旦那の風俗の利用が発覚したというケースがあります。
実は、旦那が風俗に行っており、そのことが理由でクラミジアに感染したという方も多いです。
「旦那以外の人としていないとなると、旦那が浮気をしているのでは?」と考えてしまいますが、風俗通いが原因という可能性もあります。
たしかに「浮気」や「不倫」にあてはまるかどうかは個人の考え方によるため、難しいところです…。
旦那にクラミジアのことを伝えたときに慌てた場合、浮気の可能性もありますが、風俗通いを隠している場合もあります。
妻には話しにくいことでも医師になら話せるという場合もあるので、一緒に治療しようと誘って病院を受診するのがおすすめです。
旦那が不倫をしていた
「下腹部に違和感があり、病院に行ったら医師からクラミジアと診断されました。幸い薬ですぐに治りましたが、直近で性行為をしたのが旦那しかいなかったため、旦那の浮気を疑うようになりました。旦那に聞いても浮気はしていないと言われてしまい…。でも、気持ちが晴れなかったため探偵事務所に調査を依頼したら、旦那の不倫が発覚しました」
旦那は浮気を否定していたが、探偵事務所に調査を依頼したところ、不倫の証拠がとれたというケースがあります。
このケースの場合、証拠写真を見せられた旦那は観念して不倫を認めました。
その後、不倫相手に対して慰謝料を請求し、現在は夫婦関係を再構築しています。
旦那の不倫を疑うのは心苦しいですが、旦那とした性行為をしていないのに感染した場合は、不倫の可能性も少なからずあります。
不倫の事実を隠している場合もあるので、不安な気持ちがあるなら、一度探偵事務所に無料相談してみるのもおすすめです。
問題を先延ばしにして、後悔するケースが後を絶たないからです。
クラミジアに感染したときの症状
クラミジアに感染した場合、症状が現れないことが多いため、無症状感染(サイレント感染)と呼ばれることがあります。
しかし、感染していても、一部の人には症状が現れることがあります。
女性の場合、症状としては、膣からの異常な分泌物や膣炎、排尿時の痛みや痒み、生理不順、下腹部の痛みなどが挙げられます。
また、深刻な場合には、骨盤炎や不妊症の原因になることがあります。
男性の場合、症状としては、尿道からの異常な分泌物や尿の痛み、陰茎の痛みや腫れ、精巣や前立腺の炎症などが挙げられます。
深刻な場合には、前立腺炎や不妊症の原因になることがあります。
また、クラミジアは妊娠中の女性にとって危険な感染症の1つであり、早産や流産、子宮内感染症、新生児の感染症などを引き起こす可能性があるため、妊娠中の女性は定期的な検査を受けることが重要です。
ただし、この後解説するように、クラミジアは無症状であることが多いです。
症状がなくても感染していることがあるため、定期的な検査を受けることが大切です。
無症状の場合のリスク
クラミジアは無症状感染(サイレント感染)することが多いため、感染していることを自覚することができず、放置してしまうことがあります。
しかし、放置すると以下のようなリスクが考えられます。
他の性感染症と同時感染のリスクが高くなる
クラミジア感染症と同時に他の性感染症(淋病、ヘルペス、エイズなど)に感染するリスクが高くなります。
また、同時に感染していると、症状が重症化する可能性もあります。
不妊症のリスクが高くなる
クラミジア感染症は、女性において骨盤炎を引き起こす可能性があり、骨盤内の臓器に炎症が起こります。
この炎症が治療されずに放置すると、不妊症を引き起こす可能性があります。
妊娠中の合併症のリスクが高くなる
妊娠中のクラミジア感染症は、早産、流産、子宮内感染症、新生児の感染症などを引き起こす可能性があります。
また、妊娠中の女性は胎児への感染リスクも高くなります。
感染の拡大のリスクが高くなる
クラミジア感染症は、感染していることを自覚せずに他の人との性行為を繰り返すことにより、感染の拡大を引き起こす可能性があります。
以上のように、クラミジア感染症は、放置すると重大な健康被害を引き起こす可能性があるため、定期的な検査を受けることが大切です。
クラミジアの診断方法
クラミジア感染症は、症状が出ないことが多く、自覚症状がない場合には感染に気付かず、感染を広げてしまう可能性があります。
そのため、定期的に検査を受けることが重要です。
以下に、クラミジア感染症の診断方法について解説します。
症状に基づく診断
クラミジア感染症の症状は、女性の場合には膣分泌物の増加や異臭、膣炎、子宮頸部炎、尿道炎、排尿痛などがあります。
男性の場合には、尿道炎、排尿痛、精液の異常、精巣の痛みなどがあります(尿道から膿が出ることも)。
これらの症状がある場合には、医師の診察を受けることが重要です。
クラミジア抗原検査
クラミジア抗原検査は、尿検体や膣分泌物を採取して、クラミジアの細胞壁成分(抗原)を検査する方法です。
この検査は、尿検体の採取が簡単で、痛みも少ないため、比較的気軽に受けることができます。
ただし、検査の精度には限界があり、偽陰性の結果が出る場合があるため、繰り返し検査を行うことが推奨されます。
検査キットを使う
また、自宅で性感染症検査を行うこともできます。
自宅で行う性感染症検査キットは、専門の医療機関やオンラインで購入することができます。
ただし、自宅で行う検査は正確性に限界があるため、症状がある場合や検査結果に不安がある場合は、必ず専門の医療機関で再検査を受けるようにしましょう。
クラミジアの治療法・治療期間
クラミジアの治療法や治療期間についてくわしく解説します。
クラミジアの治療法
クラミジア感染症の治療には、抗生物質の使用が一般的です。
現在は、ドキシサイクリン、アジスロマイシン、エリスロマイシンなどが広く使われています。
クラミジアは細胞内寄生菌であるため、細胞内に侵入して増殖するため、通常の抗生物質では効果が薄いことがあります。
一方、ドキシサイクリンは、細胞内に侵入しているクラミジアに対して有効な抗生物質であり、クラミジア感染症の治療によく用いられます。
また、アジスロマイシンは、抗生物質の中でも非常に高い浸透力を持ち、感染部位まで効率的に届けることができるため、クラミジア感染症の治療にも有効です。
クラミジア感染症の治療後も、感染が完全に治癒したかどうかを確認するために、定期的な検査を受けることが推奨されています。
また、クラミジア感染症は再感染する可能性があるため、再発防止のために適切な予防方法を継続的に行うことが大切です。
治療期間
治療期間は、通常はドキシサイクリンを1週間から2週間、アジスロマイシンを1回投与で終える場合が多いです。
ただし、治療期間は症状の程度や感染部位によって異なります。
クラミジア感染症に感染している人は、感染源であるパートナーも治療する必要があります。
クラミジアの予防方法
クラミジア感染症は、性行為によって感染する病気です。
感染を予防するためには、以下の予防方法や性行為時の注意点を守ることが重要です。
正しいコンドームの使用
コンドームを正しく使用することは、性感染症の予防に非常に効果的な方法です。
正しい使い方に注意し、コンドームの破損や脱落などを防ぐため、製品の使用上の注意書きに従いましょう。
パートナーとの安全な性行為の確認
パートナーと性行為をする前に、お互いの感染リスクや過去の性感染症の有無などを話し合うことが大切です。
また、性感染症検査を受けているかどうか、最近の感染症検査結果はどうかなども確認しておきましょう。
定期的な性感染症検査の受診
定期的に性感染症の検査を受けることは、早期発見・治療につながるため非常に重要です。
自覚症状がなくても、クラミジア感染症に感染している可能性があるため、定期的な検査を受けることをお勧めします。
適切な性教育の受講
適切な性教育を受けることは、性感染症の予防に役立ちます。性行為時のリスクやコンドームの使い方、適切なパートナーの選び方などについて学びましょう。
以上のように、正しいコンドームの使用、パートナーとの安全な性行為の確認、定期的な性感染症検査の受診、適切な性教育の受講を行うことで、クラミジア感染症の予防につながります。
まとめ:まずは早期治療、旦那の浮気の可能性も視野に入れておこう
この記事では、旦那としか性行為をしていないのにクラミジアになる理由や、浮気や不倫をされている可能性について解説しました。
この記事のポイントをまとめです。
- 旦那としか性行為をしていない女性でもクラミジアに感染する可能性がある
- パートナーの浮気や不倫の可能性にも注意が必要である
- 早期発見と適切な治療が必要である
クラミジアは、感染していても無症状の場合が多いです。
そのため、自分もしくは旦那が過去に付き合っていた相手からうつされた可能性があります。
また、自分に心当たりがない場合は、旦那が他の女性と不貞行為を働いている可能性もあるでしょう。
修羅場を気にしてなかなか言えない方も多いですが、旦那も感染している可能性があるため、できるだけ早く伝えた方が良いです。
旦那の不倫が気になった場合は、探偵事務所に浮気調査を依頼するのもおすすめです。
感染しているからといって、必ずしも浮気をしているとは限りませんが、可能性がないわけではありません。
不安な気持ちを解消するためにも、探偵事務所に相談してみるとよいでしょう。
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参考文献
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